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かけがえのないあなたに届けたいメッセージ【interview Vol.09】

<Part1>

最初に、とあるSNSに投稿された作品をご紹介します。

投稿文:
アメリカ生活の中でお世話になってた親戚のおうちのフレディが癌で亡くなった。
なんであんな優しい子がこんなに早く逝かないと行けなかったんだろう。
次訪ねたらまた会えると思ってたのになぁ。悔やむことで悲しみを埋めたくなる。
いっぱいいっぱい愛をくれてありがとう。小さなことに喜びを見つけて全力でそれを表すフレディから学ぶことばっかりだった。
風を感じる時、ちょっと駆け足になりたい時、あなたのことを思い出す。
きっとこれからもいろんな場面で恋しく思う。
生涯の中で一緒に過ごせた時間があったこと、胸の中にいつも入ってる。今、痛みから解放されて安らかになっていることだけ願ってる。

これはアーティストAnnie Lena Obermeierさん(アニー・玲奈・オーバマイヤー:以下アニーさん)が、アメリカ留学時のホストファミリー宅で一緒に生活をしていた『フレディーくん』の似顔絵をSNSへ想いと一緒に投稿した内容です。

私たちレビーズはこの想いに触れてみたいと思い、早速アニーさんとコンタクトを。
アニーさんは、レビーズ編集長ムー(マルックス犬)のパパでもある、レビーズ代表『ムーパパ』の友人ということもあり、今回は特別に対談という形でインタビューをしてきました。

いままでの『飼い主さん』と『動物』とのインタビューとはちょっと違うお話をどうぞお楽しみください。

ムーパパ:お久しぶりですね(笑)
改めて、自己紹介をお願いしてもいいですか?

アニーさん:お久しぶりです。なんか緊張しますね…。
Annie Lena Obermeierと申します。
よく何やってる人なの?と言われるんですけど、一応絵を描いてます(笑)

ムーパパ:結構ベタな質問ばかりになると思うんですけどよろしくお願いします。
早速ですが、絵を描き始めたきっかけって何ですか?

アニーさん:幼い頃から描くのが大好きでした!でも、もともと絵描きになりたいというよりかは、自分が誰かを喜ばせる方法として一番できる手段が絵だったんですよね。

そうやって好きで描いていたら、ウェルカムボードのご依頼をいただいたりだとか、ご家族の似顔絵とか、愛犬の絵とかを描かせてもらったり、人に贈りたいと言ってくれる人が増えていって。

ムーパパ:あ、そうだ。僕も出会ってすぐに描いてもらいましたもんね(笑)

アニーさん:そうです(笑)ありがとうございます。
そうやっていくうちにだんだん私が描いた絵自体が「メッセージ性をもっている」と人に扱われているだなぁと思えたんです。

でも、そのメッセージって何だろうと考えた時に『Dear Precious』という言葉が降ってきてその名前を活動のタイトルしました。

意味は『かけがえのないあなたへ』

生まれた来ただけで価値があるし、愛されているよってことをもっとみんなが知れたら良いと思うんです。

ムーパパ:最高ですね。

アニーさん:そんなメッセージが形になって人の手元に渡っていったら嬉しいなぁと思い、そんな名前をつけて活動しています。

“フレディーに救われていた”

ムーパパ:ちなみに活動を始める時に、影響されたことって何かあります?

アニーさん:大学の時に、卒業して大手企業に就職することのステータスを争う中にいて。なんか私には違うかなって思いがずっとあって。

折角だし、一年休んで自分がしたいことしようと思いアメリカに留学しました。
でも、留学に行っても自分がどうしたいか分からなくて…。

そんな時に、100人の自立した女性達の話を集めた『In The Company Of Women/自分で始めた女たち』という本に出会ったんです。

カメラマンやホテルマン、アーティストもいるし陶芸家などの多種多様な人が登場して、それを読んだ時に、こんなにも自分の心に従ってやりたいことをやっている人たちがいるんだと感動しました。

そこで「私はやっぱり絵を描きたい!」と再確認できて、上手くいくかはわからないけど、やってみようと思いました。

愛犬のまるこちゃん
出典:@annielenaobermeier

ムーパパ:そこから本格的に活動を?

アニーさん:その本に出会った同時期に、ホームステイ先のお母さんのママ友が「子供の絵を描いてほしい、お金を払うから」って言ってくれて。

自分が作るものに金銭的価値があるんだって、背中を押してくれた感覚を覚えています。

ムーパパ:その生活の中でフレディーくん(冒頭の作品に描かれたワンちゃん)に出会ったと…。

アニーさん:アメリカでは最初全然馴染めなくて…フレディーに救われていました。
ホストファミリーには同じ世代の家族がいなくて、コミニティーカレッジで絵の勉強をしながら、カフェでアルバイトしてたんですけど、どこにも属していない感覚があったんです。

そんな中、大晦日の日にホストファミリーのママ友が主催するパーティーに呼ばれたんです。けど自分の居場所がないって悲しくなっちゃって(笑)
23時30分ぐらいに1人で泣きながら帰ったんです。
そしたら、家でお留守番をしていたフレディーがそんな私を見て寄ってきてくれて。

「どうしたの?」「大丈夫だよ」「1人じゃないよ」って言ってくれてる気がして、彼のあたたかさに号泣して年越しを迎えました(笑)

本当に救われていましたね。
フレディーがいたから、わたしは本当の孤独にはならなかった。

“みんな個性があって愛おしい”

※アニーさんが描いたレビーズ編集長ムー

ムーパパ:なんでしょうね。動物ってそういう気持ちを感知してくれますよね。 小さい時から動物は飼ってたんですか?

アニーさん:犬を飼うのは実家にいる『まるこ』が初めてでした。
おじいちゃんおばあちゃんの家にはずっと犬がいたんですがけど、まるこがくるまでは、動物それぞれにも性格があるとかは考えてませんでしたね。

一緒に暮らしはじめて、それぞれ個性とか、動物の気持ちをちゃんと知るようにしようと思いました。それからはどこのワンちゃんも可愛く見えて!街で見かける子たちみんなに違う性格があるなら、お家での過ごし方もきっと違うんだろうなぁ…なんて想像してはニンマリしています(笑)

ムーパパ: 分かります!
ムーとは3年前に出会ったんだけど、他の犬もムーぐらいかわいいって思う!
やはり親バカにはなるので、自分の犬が一番とは思ってしまいますけど(笑)
本当にみんな個性がある。

まるこちゃんはご実家で暮らしてるとお聞きしましたけど、出会いは?

アニーさん:実家のご近所の方が、ジャックラッセルテリアの女の子を飼ってらして、もう少しで出産するとお話しをいただいて。
両親も犬を飼いたいと思っていたので「是非とも欲しい」とお願いして、3匹生まれてそのうちの1匹を譲り受けました。それが出会いですね。

今4歳で私と誕生日が1日違いなんです!溺愛です(笑)

ムーパパ: 飼い主さんあるあるで、ちょっとでも自分との共通点を探しちゃいますね、なんでもかんでも(笑)どうりでウチに来るわけだ!なんて。
僕もムーと出身地が一緒だったりもして、それだけでも運命を感じてしまってます。

アニーさん:それを啓示・運命だと思ったら、もっともっと大切な存在になりますよね(笑)
時には後付けだったりするけれど。でもいいですよね。天からのメッセージみたいで。

アニーさんの作品
出典:@annielenaobermeier

アニーさん:ムーパパさんは、幼い頃から動物を飼ってたんですか?

ムーパパ: もう物心ついた頃には家にいましたね。犬だったり猫だったり、あとウサギもいたしリスもインコも熱帯魚や亀まで。家族みんな、動物大好きで。
一緒に遊んだり、喧嘩したり、じゃれたり、子供ながらに注意したり。
僕自身、自分が飼い主だなんて思ってなかったし、対等な友達、兄弟みたいな関係でしたね。

上京してきて、初めて自分の力で飼ったのがウサギでした。
その子は7年半で亡くなってしまったんですけど、自分の中ではたくさん可愛がっていたし、数えきれないほどの写真もある。

でも、いざ居なくなると、もっとこうしていたらなと。
もっともっともっとって後悔しか残らなくって、胸張ってこの子を幸せにした!って自分で思えなくて。それがレビーズを作るきっかけにもなりました。それだって本当は勝手ですけどね。

その思いもあって、今は完全に犬が中心の生活ですよ(笑)

アニーさん:私の父と母もまるこ中心の生活です。それがすごく幸せそうで。
たっぷり愛情をまるこに注いでる2人を見るのはすごいハッピーだし、いい関係性を築いていると思います。

“動物をもっと大切にできる”

ムーパパ:本当にみんな愛おしいですよね。
だから、悲しいニュースや事件があったとかを聞いたりすると落ち込むし、全部ムーに置き換えて想像しちゃって勝手に落ち込んだり、イライラしたり…。

アニーさん:動物の一生は、一緒に暮らしている飼い主によって決まるじゃないですか。
だから、その子の幸せって人間次第だし、どれだけの愛情や時間を与え続けられるかだと思うんですよね。

ムーパパ:本当にそう。
勝手な考えだけど、動物をいじめたりする人って動物を飼う人で、本当は動物好きな人かも?って思ってるんですよ。

だって、もともと動物が嫌いな人は、動物に近づきもしないでしょ。見向きもしない。だったらそのまま興味ないままでいて、余計なこと(虐待など)をしないでくれと思います。

大体はペットを迎え入れた後に、今までとの環境の差だったり、しつけのことや意思疎通の難しさだったり、経済的にも多少の余裕は必要なわけで。
そして自分を優先して、動物をいじめたり悲しい思いをさせる。

でも、そんな人を批判したりしても何も変わらないと思っていて、普段の何気ない日々だったり、ちょっと間抜けな顔だったり、仕草だったり、愛らしいことを伝えていくことがいいのかなぁと。

あなたの近くにいる命はとても愛おしくて、尊いものなんだよ!どうだ可愛いだろ?って再確認できたり、気づいてもらうきっかけになれればいいなぁと思っていて、そんな感じでレビーズを運営しています。

アニーさんの作品
出典:@annielenaobermeier

ムーパパ:海外生活を経験して、日本と海外の動物を飼う環境の違いなど差みたいものを感じたことはありますか?

アニーさん:一番思うのは、動物も入店できるお店の数ですね。
いろんなところに一緒に行きたいのに、行けるところが限られていますよね。

もちろん、吠えたり、噛んじゃったりする懸念もわかります。けど、人間と一緒に動物ももっと幸せに暮らせるシステムだったり、地域作りにもう少し力を入れられたらいいのになって思うんです。

ムーパパ:いろんな飼い主さんからも同じ意見を聞きますね。
僕も犬を飼ってるから、自分達にとって都合のいいアイデアが出てきてしまうとは思ってるのだけど、入店NGならせめて安全に犬を確保できる場所があってもいいじゃないかなぁって思っていたり。

勝手な意見ですけどね。コンビニとか一緒に入れるようになったらなって。

アニーさん:外の木や柵につないでても不安ですよね。

ムーパパ:外れて事故とか、盗まれたりなんてことも想像しちゃうとね。
ちょっとしたケージとかキャリーが置けるスペースなんてあっても嬉しいなぁなんて。

コンビニにはいろんなコンセプトのお店があると思うんだけど、その中に『愛犬と一緒に入れるコンビニ』なんてあったらいいんじゃないかなぁって。
ちょっと高くてもそこで買い物しちゃいますね。

「一歩踏み出すことも素敵な事」

ムーパパ:たくさんの動物や飼い主さんを描かれているアニーさんから、今動物を飼ってる人、これから飼おうとしてる人にメッセージなどはありますか?

アニーさん:その子たちはたぶん自分たちよりは長くは生きれないじゃないですか。ということは、その子が幸せか不幸せかは、その子の一生に寄り添う人間次第だなぁと常に思ってて。
みんながみんな、その意識を強く持っていたらもっと愛を注げるようになると思うから「私といる限り、絶対に幸せにする!」って想いで飼ってほしいと思います。

ムーパパ:『飼う』ということで、ペットロスについて考えてることがあって。
大切な命を失って「もう飼えない」「あんな悲しい思いはもうしたくない」て抱いてる人に対してなんだけど。僕は是非そうゆう思いを持ってる人にまた飼ってほしいと思っていて。

辛いし、その子の代わりなんていないし、何匹いたって悲しみが薄まることはないし、拭えないと思う。
でも、そこまで命に対して向き合い、大切にし、その分寂しさや辛さがあるわけでしょ。

「次の子は飼えない」心から愛しちゃってるから次の子を飼えない。そんな深い愛情がある人にこそ飼ってほしいなぁって思ってます。そんな愛情深い人は、次の子を迎え入れても前の子を忘れはしないと思う。

そんな簡単じゃないってことも重々承知してますし、偏った意見だということはわかってます。ただの私見でごめんなさい…。

アニーさん:辛いとは思うけど…。自分が誰かを幸せにできるかもしれないって、本当に素敵なことだと思うんです。
自分自身もすごく幸せをもらえるし。一緒にいることでお互いがハッピーになる可能性があるのなら、一歩踏み出せたらいいですよね。

ムーパパ:それだけ思ってくれる人に絶対巡り会った方が良い。
『大切にする』ってことを本当にわかっている人達だとも思うんですよね。

続く。

パート1はここまで

いかがでしたでしょうか。
素敵な作品を描き続けるアニーさんとその活動の支えとなっている大切な命の存在。
彼女から紡ぎ出される色鮮やかな作品や言葉には、たくさんの想いが込められていました。
パート2では、制作や様々な活動についても詳しくお聞きしました。
どうぞお楽しみに。

ムーパパとレビーズ編集部

▼<Part2>はこちらから
かけがえのないあなたに届けたいメッセージ【interview Vol.09】<Part2>

Annie Lena Obermeier/<br>アニー・玲奈・オーバマイヤー
PROFILE

Annie Lena Obermeier/
アニー・玲奈・オーバマイヤー

京都府出身。作品に『Dear Precious/かけがえのないあなたへ』と、メッセージ込め活動するアーティスト。 その他にも、生き方と働き方を主題にしたインタビューメディア『LAMPPOST』の配信や、古着に新たな価値をつけ循環させる『one BUT ONE』 など、枠にとらわれずさまざまな分野で活動を続ける。美術館巡りが好きだが、作者や作品名が全然覚えられないという、少し天然な一面も。

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