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<最新レポート公開>ペットは人を幸せにしてくれる。私たちにできること 「飼い方」の概念が変わる現代犬に足りなかった『噛むこと』が導く愛犬のウェルビーイング

一般社団法人ウェルネス総合研究所は、人生100年時代を迎える中、独自の視点で健康・ウェルネスに関する情報の調査・集積・発信を行なっております。
2023年10月18日(水)に、新たな注目テーマとして、『ペットのウェルビーイング』を取り上げたレポートを公開いたしました。

【最新レポートはこちらから】https://wellnesslab-report.jp/cs/inu-kamushiawase/

人生100年時代に突入し、健康寿命の延伸と「その人らしい生き方」=ウェルビーイングを満たすことが現代人の新たな理想と云われる現代、人間と共に暮らすペットも、医療や衛生環境の発達により以前とは比較できないほど長く安全に生きられるようになりました。
一方、人間とともに現代社会でストレスなくペットが幸せに暮らすためには、人間とは異なる動物としてペットを理解し、動物としての正常な行動パターンを発揮できるよう工夫してあげることが大切となります。

◆動物の本来の姿を知ると、動物の幸せがわかる、海外では当たり前となっているサイエンス「動物行動学」 

ペットは家族同様の存在ですが、私たちにとってはよくわからない行動も多々あります。
それを研究する学問が動物行動学です。

「どうしてこんなことをするの?」という動物の行動を、心理学・生物学・生理学などの観点から総合的に理解しようとすることで、飼い主の対応方法も見えてくることから、動物を幸せにするサイエンスといえるでしょう。

一般的にはまだあまり知られていませんが、海外ではかなりポピュラーな学問で、日本でも獣医大学の履修科目になっています。

◆本能を発揮させてあげることがペットの幸せ【「動物としての本来の行動パターン」を知る】

例えば、犬の祖先は狼といわれています。
家族と共に協力して獲物を追跡し、捕獲して分解し、分け合って暮らしていた犬にとっては、走ること、狩ること、仲間と過ごすこと――
これが本来の姿であり、正常な行動のレパートリーです。

人間にとって迷惑だからとただ禁じて抑え込んだのでは、犬はイライラして、問題は悪化するばかり。
無理してガマンさせるのでなく、うまく本能を発揮させてあげることが、犬にとっての幸せにつながるのです。

◆ペットは、家族だけど人間ではない【あなたの愛情は届いてる?~愛犬と飼い主のすれ違いチェックリスト】

愛犬は家族の一員で、子どものようなもの――
そんな思いから、つい犬の本能や習性を無視していないでしょうか。

犬と人は違う動物。犬から見た「人と暮らす」ということは、本能を発散できないヒマな状況。
狩りをする必要もなく、一日中退屈を我慢しているのです。

 飼い主さんに行ったグループインタビューでは、こうした事実を知ると多くの方が愛犬にとって本当に幸せな飼い方をもっと知りたい!と思うようになりました。

ご監修:動物行動学者 水越美奈先生

◆ペットの「幸せ」に関する学術的ファクト【事実、噛むことで愛犬は「幸せ」を感じる】

人間にとっては迷惑にも思える「噛むこと」ですが、ベネフィットについて英語で検索すると、論文が多数確認できます。

中でも、噛むことで幸せホルモンであるエンドルフィンが出る、という記述が多数あることから、今後、国内犬でも唾液中のホルモン量を測定する実験が予定されています。

また、それに先駆けて、心拍数などの生体データから感情を読み取るデバイスの開発元と共同での実態調査も行われる予定です。

RSPCA Qld Animal Training & Behaviour Centre 1 Chewing and Destructiveness 13.doc

◆動物行動学者 水越美奈先生のヒアリングレポート
【飼い主が変わればペットの行動が変わる。本能を理解することでペットと飼い主の暮らしがより幸せなものに】

日本獣医動物行動研究会副会長、JAHA(日本動物病院協会)家庭犬しつけインストラクター養成講座委員長。
日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学]卒業。動物病院勤務、行動クリニック開業後、同大学助教・准教授を経て現職。
犬と猫の適正なしつけや飼い方の普及・向上に努めている。「犬と猫の問題行動の予防と対応」「なるほど!犬の心理と行動」など、多数の書籍を監修。