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藤原新也 最新刊『日々の一滴』

2020年3月27日、藤原新也最新刊の『日々の一滴』が全国の書店にて発売

カルロス・ゴーンの制限住居から、房総で発見した“老人を養う猫”まで、
日々起こる事件や何でもない日常を、藤原新也独自の解像眼によって紐解く。
鮮烈なコピーを付した写真60点も収録。

【まえがき・インスタグラムラッシュアワーより】
本書に収録する写真は
今日の時代風景であるインスタグラム世界とは異なり、
自分ではなく他者を知ろうとする昨日の時代の、とも言える写真群である。
そこでは他者はそれが人であろうと、風景であろうと、猫であろうと、
それぞれが個の意思と物語を所有する。
私はそのような見ず知らずの他者を撮り、その物語を描きたいと思う。
ひょっとするとそれら写真は
ネグレクトや幼児虐待が日常化するこの世の中において、
良き時代の恵まれた家庭に育ったことによって生じた、
世界との関係の表出なのかも知れないとも思う。
だがそれも写真、これも写真。
時代のあらゆる生き方を包括するからこそ、それは写真なのだ。
君たちは君たちの写真を撮れ。
俺は俺の写真を撮る。

【書籍情報】『日々の一滴』
著者:藤原新也
定価:本体価格1,800円(+税)

INFORMATION

藤原新也
1944年、福岡県生まれ。写真家、作家。東京藝術大学油画科中退。インドを振り出しに、アジア各地を放浪。『逍遙游記』『西蔵放浪』ほかで木村伊兵衛写真賞、『全東洋街道』で毎日芸術賞を受賞。