うさぎの心理学│行動や鳴き声で感情を理解しよう!
うさぎの行動や鳴き声などから、飼い主さんが感情を理解できるということはご存知でしたでしょうか。
犬や猫のように大きな声で鳴いたりしてくることはあまりなく、表情を大きく変えることもないため、感情がなさそうと思われがちです。
しかし、うさぎに関わらずどのような動物でも、楽しい・悲しい・怒りなどの気持ちがあります。
この記事では、うさぎの行動や鳴き声から分かる心理学について紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください!
うさぎが身体を丸めて動かない│リラックスしている
うさぎが前足を身体の中に折りたたんで座っている状態は、周囲を気にしながらもリラックスしている状態になります。
うさぎは捕食される動物なので、飼育下で安全とはいえ常に周囲を警戒しています。
しかし身体を丸めて頭をあげた状態であれば、万が一のときにでもすぐに対応できるため、この状態で警戒しつつもリラックスができるのです。
ただし、調子が悪いときにもこのポーズをするため、うさぎの表情や体温、前後の動きなども合わせてチェックすると良いでしょう。
うさぎが突然倒れる│いい気分になっている
うさぎが突然倒れたら飼い主さんはびっくりしますが、これはいい気持ちになっているときに見せる行動です。
とくに天気の良い日に窓際で遊んだり、お外でうさんぽしたりしているときによく見られます。
犬や猫は足を曲げてゆっくりと寝転べますが、うさぎの場合そうはいきません。
その結果、バタンと倒れたように寝転ぶのです。
起こさずしばらくはそのままでいさせてあげましょう。
うさぎが足を伸ばして寝転ぶ│安心している
うさぎが足を伸ばして地面に張り付くようにして寝転んでいる場合、環境に安心している証拠です。
野生のうさぎは常に天敵から身を守るために、警戒心を解いて眠ることはほとんどありません。
しかし、天敵がいないお家の中は安全です。
安心してリラックスできることが分かっているからこそ、見せる行動なのです。
飼い主さんに絶対的な安心感を抱いているという証拠ですよ!
うさぎが目を細めている│リラックスしている
普段大きな目をパッチリとあけているうさぎですが、目を細めているときは安心してリラックスしている証拠です。
しかし、具合が悪くて目を細めている場合もあります。
前後の様子を見ながら、ご飯やおやつも食べない状態であればすぐに動物病院へ相談しましょう。
うさぎがブッブッと鳴いている│怒っている
うさぎが「ブッブッ」と鳴いているのは、怒っているサインです。
厳密には鳴いているのではなく、鼻から出る空気の音。
うさぎは声帯がないため、鳴き声をあげることはありません。
- 怒っている
- 威嚇をしている
- イライラしている
上記のようなときに呼吸が荒くなり、鼻から出た空気が鳴き声のように聞こえます。
強くて短い音でブッブッと聞こえたときは、機嫌が悪い証拠です。
うさぎが嫌だと感じていることを排除してあげるよう努めましょう。
うさぎがブーブーと鳴いている│甘えている
うさぎが「ブーブー」「プゥプゥ」と鳴いているときは、甘えたい気分になっている状態です。
怒っているときと同様、鳴いているのではなく鼻から出る空気の音。
遊んでほしいときや構ってほしいときに器官がゆるみ、このような音が聞こえてきます。
「ブッブッ」との違いがわかりにくいという方は、音の強さや長さで聞き分けると分かりやすいです。
強く短い音であれば怒っていて、弱く長めの音であれば甘えたい気分になっていると理解してあげましょう。
うさぎがおもちゃや飼い主さんにスリスリ│自分のものと主張する
うさぎと過ごしていたら、飼い主さんやおもちゃにスリスリしている姿をよく見るかも知れません。これは、自分のものだと主張するときの行動です。
うさぎの顎の下には臭腺があり、そこから出る匂いを自分のものにつけることで、所有権を主張しています。
飼い主さんに対してやってくるときも同じ心理です。
うさぎが前足を合わせてパンパン│汚れをとっている
うさぎが前足を合わせてパンパンと叩いているのは、足についた汚れを落としている行動です。
野生のうさぎは土や洞穴の中で過ごすため、綺麗好きなうさぎは、顔に触れる際には足についた土を落としてから触ります。
飼われているうさぎの場合、土で足が汚れていなくても本能で前足同士を合わせる習性があるのです。
うさぎが後ろ足をダンっと地面に叩きつける│危険を知らせている
うさぎが後ろ足をダンっと地面に叩きつけることを、通称「足ダン」と言いますが、これは周囲に危険を知らせているときに見せる行動です。
自然界では危険なにおいや音が聞こえたときに足をダンっとすることで、穴の中にいるうさぎに「逃げて!」と知らせることができます。
飼いうさぎの場合は危険以外にも、飼い主さんと遊ぶ前に「ダンッ!」とすることも。
これは景気づけのような意味でおこなっていることが考えられます。
うさぎの普段の行動にはたくさんのサインが隠されている
うさぎと過ごしていると、たまに飼い主さんをびっくりさせるような行動を見せることもあります。
しかし、それらはすべて意味があってしている行動。
飼い主さんがそれを理解することで、よりうさぎとの絆を深められるでしょう。
病気の早期発見にもなるので、毎日たくさん観察してあげることが大切です。